インストールとセットアップ

ここではSRIMの入手, インストール等, 実行前に必要な手続きについて説明します.

入手

SRIMのサイト

にある. 「Download SRIM-2013」 のリンクをたどり, ソフトウェアをダウンロードします. 「SRIM-2013」 と 「SRIM-2013(Professional)」とがありますが, 容量の問題等が特にないならば, Professional 版で良いでしょう.

ダウンロードしたファイルは, 「SRIM-2013.e」, または」SRIM-2013-Pro.e」 という名前になります. これらのファイルの拡張子を」.e」から」.exe」に変更します (企業などでファイアーウォールを通さない可能性があるといった理由のようです).

展開と配置

SRIM-2013-Pro.exe をダブルクリックし, ファイルを実行します. このファイルは自己解凍形式になります.

_images/setup_fig1.png

ファイルを展開するフォルダは」Target Directory」に記述されています. これを変更する場合は」browse」ボタンを押します. 個人で利用する場合では, 自身の」マイ ドキュメント」に相当する,

c:\users\aoki\Documents\srim2013

を指定するとよいでしょう(当該フォルダが存在しない場合は, あらかじめ作成しておくか, Browse ボタンを押した際のダイアログ内で作成することもできます).

.ocx ライブラリのインストール

SRIMを実行した場合に, http://www.srim.org/SRIM/PROBLEMS.htm の』(1)Installation error』 に示されるような .ocx ファイルが存在しないというエラーが表示されることが有ります.

この場合, %SRIM%\SRIM-setup フォルダにある _SRIM-Setup(Right-Click).bat ファイルを「右クリック→管理者として実行」してみてください. システム(32bit, 64bit)に応じて適当な場所に.ocxファイルをコピーするとともに, 次に述べる lindraw フォントのインストールも実施します.

linedrawフォント

linedrawフォントのインストールを行います.

%SRIM%\srim2013\Data\linedraw.ttf

というフォントファイルを探し, 右クリック→インストール(管理者権限が必要)

ファイル配置

インストールフォルダに展開されたファイルの内, 重要なファイルについて説明します.

SRIM.exe:
大本のプログラムファイル. これより下記のTIN.exe, SR.exe を実行します
TIN.exe:
TRIM.exe が読みこむパラメータファイル TRIM.IN ファイルを編集するフロントエンドです. このプログラムは日本語環境では正常に動作しないことがあります. 後述の TIN.exe のエラー回避 で回避できます.
TRIM.exe:
TRIMコードの本体です. これを起動させると, SRIM.exe, TIN.exeを経由せず直接, TRIM.INファイルを読み込んで計算を行うことができます.
TRIM.IN:
TRIM.exe が読みこむパラメータファイルです. テキストファイルですので, 自前で編集することもできます.
TRIMAUTO:
TRIM.exe を直接実行した場合の動作を制御します. 途中で中断したシミュレーションの再開や, 複数のパラメータに対して総当たり的にデータを取得するバッチファイルを作成する場合に利用します.

TIN.exe のエラー回避

残念なことに, TRIMのシミュレーション条件を設定する TIN.exe は日本語Windowsの環境ではうまく動作しないことがあります. この場合, 以下の方法で利用できるようになります(原子力機構 杉本雅樹 様よりお教えいただきました. お礼申し上げます).

  1. 「デスクトップの表示」を行う. デスクトップ右下をクリックし, TIN.exeを含め, すべてのアプリケーションを最小化する .
  2. TIN.exe のアイコンをクリックし, これを復元する.
  3. (「デスクトップの表示」と復元は「Windows+d」のショートカットでも実施できる. したがって「Windows+d を2回押す」でも同様の効果が得られる)